熊本大学大学院生命科学研究部(医学系)生体機能薬理学分野



 
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研究概要

現在の主な研究テーマ

  1. 高血圧、糖尿病と脳心血管合併症の病態と治療法に関する研究

    高血圧や糖尿病は生活習慣病の中でも特に頻度の多い疾患であり、これらの疾患は脳卒中、認知症、虚血性心疾患、心不全、動脈硬化、CKD、腎不全などの主要なリスクファクターである。これらの疾患に対する治療薬の開発は飛躍的な進歩を遂げ、現在、高血圧や糖尿病のコントロールあるいは脳心血管合併症の予防・治療法はめざましい進歩を遂げている。しかしながら、なお著明な残存リスクが存在しているのが現状である。

    本研究室では、酸化ストレス、炎症、レニン・アンジオテンシン系などを中心にこれらの疾患の病態生理学的機序や治療学的研究を行っており、循環器分野、糖尿病分野等の多くの国際一流雑誌に論文を発表している。

  2. アルツハイマー病、認知症の病態解明と治療法開発

    現在、我が国は超高齢化社会に突入しているが、アルツハイマー病をはじめとする認知症の増加は医学上の問題のみならず社会問題にもなっている。また、アルツハイマー病や認知症の薬は対症療法薬のみであり、根治療法は現在のところ存在しない。

    本研究室では、アルツハイマー病や認知症に関して、主に脳血管障害あるいは脳循環障害の面から研究を行っており、血液脳関門や脳血管アミロイドが重要な役割を演じている知見をアルツハイマー病関連の国際誌等に数々発表してきており、現在も精力的に研究を続けている。

  3. 脳卒中の病態解明と治療法開発

    高血圧治療の進歩により脳卒中による死亡は劇的に減少したが、脳卒中によるQOLの低下、すなわち認知症やサルコペニア、フレイルなどの後遺症が大きな問題となっている。

    本研究室では、虚血性脳卒中やくも膜下出血のモデル動物を作製し、これまで様々な薬剤による治療介入あるいは腎神経除去による新しい治療的研究を行い、脳卒中分野の一流誌に数々の論文を発表しており、現在も主要研究テーマとして継続している。

  4. サルコペニアとアルツハイマー病の関連性と病態生理学的機序

    高齢化社会においては、高齢者のQOL低下が重要な医学的課題になっている。サルコペニアは筋力低下や運動機能低下を引き起こし、著明なQOL低下につながる疾患である。しかしながら、サルコペニアの病態生理学的機序やその対策に対してはほとんど明らかでない。

    本研究室では、サルコペニアとアルツハイマー病との関連性に注目している。アルツハイマー病と、体重減少や筋肉量減少に密接な関連があることが疫学研究で報告されている。我々もアルツハイマー病モデルマウスを用いた検討において、ヒトと同様にアルツハイマー病と体重減少やサルコペニアとの関連性を示唆する知見を得ており、その解明及び治療戦略の研究を行っている。

  5. 脳心血管イベント抑制戦略をテーマとした臨床研究

    高血圧患者において降圧治療法には多くの選択肢が存在し、その優劣については未だに不明な点が多い。既に心血管病を合併する高血圧患者やCKDを合併する高血圧患者での至適な降圧治療法を検討した臨床知見を発表し、その成果を内科学や腎臓病学の国際一流誌に報告している。また現在も臨床研究を継続して行っている。

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